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和義は就寝してから1時間が経たないうちに、子供のぐずる様な泣き声で目を覚ました。いつもなら薬の
影響によって朝まで目を覚ますことはない。

和義には自覚がないものの、いわゆる薬慣れを起こしていて睡眠導入剤の効きが悪くなっていた。
ベッドを軽く背上げして、子供の方に顔を向ける。

則義の横に美智子の姿はない。見たいテレビがあると言っていた。
和義が、

「よしよし、パパだよ」
と優しく声を掛けると、すぐに泣き止み小さな寝息が聞こえた。

台所を挟んだ居間の方からテレビの音が漏れ聞こえている。
美智子が寝室の様子を見にくる気配はなかった。

則義の泣き声はテレビの音に掻き消されて、美智子の耳には届いていないようだった。
和義はベッドの背上げを戻し、目を閉じて居間の方に耳を澄ました。
 2017_10_20



夕方になって和義は付き添いの母親とリハビリから帰宅した。
母親の介助で、夫婦の寝室としてあてがわれた玄関横の6畳間にある介護ベッドに横になった。

東京の病院では回復は絶望的という診断結果だった。
地元に帰ってから改めて専門医を受診したところ、リハビリで改善が見込まれる可能性があるという
希望の持てる診断結果であった。

そのため、平日の日中は休むことなくリハビリに通っていた。
和義が実家暮らしとなってからは、妻の美智子が子供を姑の照子に預けてリハビリに付き添っていた。

しかし、最近では家事を美智子と姑が分担するようになり、週の半分を
今日のように照子が付き添うようになっていた。
 2017_09_23



客室に戻ると目隠しのカーテンを閉めて寝台に寝転がった。
興奮が冷めない。

妻の痴態を思い返すと、すぐに勃起した。
暫く待ったが2人が戻ってくる気配はなかった。

もしかしたら、2回戦が始まったのではないのかと妄想が進む。
自然と勃起に手が伸びた。

妄想の中の妻は、田中に正常位で硬い肉棒を打ち込まれている。
汗と田中の唾液で全身をテカテカに光らせ、眉間にしわを寄せて悩まし気な表情で
田中のストロークに腰をうねらせている。
 2017_09_11



客室近くの男性トイレに田中の姿はなかった。
周りに人がいない事を確認して、女性トイレを通路から覗いてみたが、やはり妻の気配は感じられなかった。

他に探す当てがなくメインデッキに上がってみた。
通路で深夜帯にもかかわらず何人かの乗客とすれ違った。

デッキから甲板へ出てみると生ぬるい潮風が頬を撫でた。
遠くの陸地には小さくて淡い蛍のような光が点在して見えた。

結局、甲板を一通り歩いてみたが田中と妻の姿は見当たらなかった。
焦燥感からか喉が渇いていた。

甲板からメインデッキの中央階段まで戻ると、スマホを取り出して画面を確認した。
妻からの連絡はなく、僕は無料通話アプリを立ち上げた。
 2017_08_26



昌義の勤務する刑務所は、殺人や強盗などの凶悪事件を犯した長期刑の受刑者が服役している。
昌義は受刑者が作業する工場の担当で、その中でも主に高齢受刑者を担当していた。
近年、刑務所内では塀の外と同じで受刑者の高齢化が問題となっていた。
 2017_08_20




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