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船上で寝取られて~その3~


食事が終わるころには、レストランは閑散としていた。
妻と学生たちの会話は相変わらず盛り上がっていて、案内待ちの列が消えた事で、
妻を促して席を立つタイミングを失ってしまっていた。

僕は、あまりに若者に打ち解けている妻に対して、嫉妬からくるイラついた気持ちを
持ちはじめていたが、平静を装い会話に参加した。
 
「奥さんは、小学生のお子さんがいるようには見えませんよ」
田中が調子よく妻を持ち上げた。

「そんなことはないわ。もうおばさんよ」
「僕も綺麗だと思います」
無口な渡辺も田中に同調する。

「若い子に褒められると、お世辞と分かっていても嬉しいわね」
「そんな。お世辞じゃなく本心です」

「はいはい、ありがとう。おばさんを褒めても何も出ないわよ」
妻は若者の言葉にまんざらでもなさそうだった。

僕ら夫婦との会話ではなく、僕の妻との会話を楽しむ若者たちを観察してみると、
田中の視線が会話の合間にチラチラと妻の胸元へ移動しているのが分かった。

「バイク以外で大内さんと奥さんの趣味ってあるんですか?」
田中の質問に妻は 
「映画かな」
と答えた。

「大内さんは?」
本当は妻の趣味を聞きたいだけじゃないのかと思ったので
「バイク以外の趣味はないな」
とそっけなく答えた。

田中は興味なさそうに、「そうですか」と短く呟くと、妻の方に視線を戻した。

「そういえば、映画館があるんですよ。知ってました?」
 「えっ、どこに?」
妻が目をぱちくりしながら田中に聞き返した。

「この船にです」
飛行機など長時間の乗り物には映画のサービスが定番だが、
まさか船の中に映画館があるとは驚いた。

「すごいね。豪華客船みたい」
興味津々な声を上げ妻が僕を見た。

田中が言葉を続けた。
「僕も映画が好きなんですよ。よかったら大内さん一緒にどうです?」

「一緒に?」
妻が頭を傾げる。

「はい。さっき確認したんですが、もう少しで次の上映時間です」
「船の映画館ね~ ちょっと覗いてみたいかも」
妻が許可を求める表情を僕に向けた。

僕ら夫婦が誘われたのか、妻のみが誘われたのか、田中の巧みな誘い方に
警戒心を強めたところで、急激な吐き気に襲われた。
両手で口を押え、胃から上がってくる不快な感覚を抑え込んだ。

「あなた、大丈夫?」
「顔色が悪いですよ」
田中と渡辺が心配そうな表情を向ける。

僕は吐き気の第一波をやり過ごし
「大丈夫・・・・・・ 映画を観てくればいいよ・・・・・・ 
僕は部屋に戻っているから・・・・・・」
と妻の返答を待たずに席を立った。
 2017_02_16


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Author:ヒデマル
はじめまして。
本業から脱落したい
サラリーマン(?歳)です。
性癖が合えば嬉しいですね~
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