FC2ブログ

キャンプ? in car (6) ~キャンプ場 その1~


~キャンプ場 その1~

***オートキャンプ場入口
   200メートル先左折(管理事務所 売店)***

正志たち一行を乗せた車は、キャンプ場入口と書かれた看板から脇道へと入った。

暫く走るとアスファルト舗装の道が途切れ、バラスを疎らに敷いただけの非舗装の道になる。

前方には輸入車だろうか白い大きなキャンピングカーと、その後ろにSUV車が続いて走っていて、キャンプ場の賑わいをうかがわせた。
 
正志は、手続きの為に管理事務所前の駐車場に車を止めて後方に声を掛けた。

「みんなちょっと待ってて。川野、一緒に」
「了解~」

清三は先刻まで同期の妻の体を弄んでいた。にもかかわらず悪びれた様子もなく、おどけた口調で敬礼の格好をして返答する。

管理事務所は、カウンターと応接セットだけの簡易な作りで、先ほど前を走っていた車の人たちだろうか先客が3組いた。

正志は白いキャンピングカーの持ち主が気になったが、3組とも山とは無縁のような若い男女のグループで、キャンピングカーを連想させる人物は見当たらない。

「筒井様大人4名と子供2名ですね。12番コテージの鍵です。お子様は大人と添い寝と承ってますので、ベッドは4つです。間違いございませんか」

正志は、矢継ぎ早に説明する事務的口調のオーバーオールを着た女性従業員からコテージの鍵を受け取ると、事務所横の売店で買い物をしていた清三に声を掛けて管理事務所を後にした。

筒井家でキャンプは夏の恒例行事ではない。

男1人で簡単に設営できるファミリータイプのテントを持っていたが、恵美子が香住を妊娠中に「自然は胎教に良い」云々でキャンプに行くことになり、妻をテントで寝させる訳にもいかず、バス付のコテージを初めて利用したのだ。

その時、コテージの便利さに気が付いたのだが、それ以来キャンプといえば少々金がかかってもコテージタイプを利用するようになっている。

管理事務所から車で5分位走った所に12番コテージはあった。

ログハウス調の平屋建てで、入口とは反対側の屋根が若干高くなっている。

コテージ内は40平米ほどの広さで天井が高く解放的な作りで、大人4人がゆったり座れるソファーと広めのダイニングテーブルが設置されていた。

屋根が高くなっている部分はロフトスペースになっていて、その上り口の梯子横にベッドが2台、梯子を上がったロフトスペースにベッドが2台設置されている。

正志がコテージ入口横の駐車スペースに車を止めると、一行はあくびと背伸びをしながら降車した。

「ちょうど昼ね。男どもは荷物運び。私と恵美子は昼食の焼きそば準備!」
梨花が車の横で右手を突き上げる。
梨花にチャイルドシートから降ろしてもらった香住も同じように右手を突き上げる。

恵美子は浮かない顔で相槌を打つが、車内での淫靡な出来事を知らない梨花や正志にはその機微を感じ取ることはできない。

清三は、2列目シートを倒して3列目シートの荷物に手を掛け、積極的に行動しているように見える。
しかし、その熱を帯びた視線の先には、恵美子のはちきれんばんかりに熟れた臀部が揺れていた。

日が落ちて辺りが闇に包まれると、遠くの所々でキャンプファイヤだろうか、淡いオレンジ色が確認できる。
耳を澄ませば、少し離れた隣のコテージの男女の賑やかな話声が聞こえてくる。

12番コテージの前では、バーベキューの後片付けを梨花を除いた大人3人が分担して行っていた。

梨花はというと、昼間遊び疲れた子供2人を寝かし付けて香住と同じロフトのベッドで寝息を立てている。

香住が梨花を離さないことから添い寝したのだが、キャンプの疲れとアルコールも手伝って軽いいびきをかいていた。
正彦もロフトの隣のベッドで夢の中だ。

後片付けが終わると正志たち3人はコテージ内のソファーに移動した。
恵美子の頭の中では、車内で清三が言った「続がしたい」という誘いの言葉が繰り返し再生されている。

―――本気なのかしら......酔ってただけよね

車内で明確な回答をしていなかった恵美子だったが、清三の言葉に熱い接吻で応えてしまったことに強い後悔と不安な気持ちが押し寄せていた。

恵美子は、寝てしまえば清三が言う「続」は無い考えて、
「もう寝ようかな......」
とポツリと呟き、大げさに両手を持ち上げてあくびをする。

しかし、清三は恵美子の呟きを無視して立ち上がると
「いい物がある」
と言って、近くにあった自分のリュックサック引き寄せ中から琥珀色の液体が入った高級そうなラベルの貼られている瓶を取り出した。

それを見て正志が感嘆の声を上げる。
「それは!? シングルモルトの○岡18年!」

「正解!こういう時のためにと思って我慢してたよ。今夜はとことん飲もう」
清三の行動は早かった。グラスを3つ用意して管理事務所の売店で購入していた氷をコテージ備え付けの冷蔵庫から取り出した。

 2015_03_06


Comments


 管理者にだけ表示を許可する


08  « 2017_09 »  10

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

現在の閲覧者数

現在の閲覧者数:

プロフィール

ヒデマル

Author:ヒデマル
はじめまして。
本業から脱落したい
サラリーマン(?歳)です。
性癖が合えば嬉しいですね~
★★★相互リンク、コメント大歓迎★★★

最新トラックバック

トータル来場者数

ブロマガ購読者向けメールフォーム

全記事表示リンク

検索フォーム

リンクはフリーです

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
アドレス:
本文:

ランキング




PAGE
TOP.